<クリエイター×組織貢献> Vol.1 中途入社から最速で組織の一員になるには

 こんにちは!クリエイティブ人事の大田です。アプリボットでは、ものづくりも組織づくりもどちらも同じくらいコミットすることが重要だと考え「事業成果」と「組織貢献」という2つの評価軸が設けられています。特に組織貢献については一人一人が自身の強みを生かし、様々なアプローチで組織づくりにコミットしています。<クリエイター×組織貢献>では、クリエイティブ人事が活躍しているクリエイターを組織貢献という軸でインタビューしていきます。

 今回のゲストは2023年1月に中途入社されたUIデザイナーの今福さん。入社後すぐに組織に溶け込み、事業成果と組織貢献の両軸で成果を出したその秘訣に迫ります。

<プロフィール>

今福 康仁(Yasuhito Imafuku)

音楽業界のグラフィックデザイナーを経て、2016年にゲームUIデザイナーに転身。コンシューマやアーケードのゲーム開発を経験したのち、2023年アプリボットに中途入社。グラフィックデザインスキルを活かしたUIデザイナーとして新規開発タイトルに従事しながらも社内のUIUX環境を強化するために「UIUXファクトリー」を発足。


◆チームワークのある会社に行きたかった


―――アプリボットに転職するまでの経緯を教えてください。

 前職ではコンシューマにいたのですが、一本の制作に年数がかかってしまう上に、個の力で勝負するような環境であったため、みんなの力を合わせてものづくりができる環境を欲していました。チームワークを活かしてこそ大きな成果を成し遂げられると思っていたので。そういう思いで始めた転職活動で、エージェントから紹介を受けた会社の中にアプリボットがありました。

 第一印象は「『FINAL FANTASY Ⅶ EVER CRISIS』をつくっている会社」という印象で、面白そうな案件だなと思ったことが応募のきっかけです。とても大きなタイトルですしクオリティ面でも魅力を感じました。きっかけはそんな感じだったのですが、選考の過程で、毎回社風や環境について丁寧に紹介してくれるのが印象深く、具体的な理解が進みました。行動指針である「AMC」の説明があり、社内の開発スタッフとの交流の場もあり、チームの空気感も含めて把握することができました。この会社には協力し合うような環境があるんだなという理解が深まっていきましたし、特に人事の方がすごく良い方で、こういう方がいる会社なら間違いないと思い、自分の求めている環境がここにあると思えました。


―――入社後のギャップはありましたか?

 話には聞いていましたが、社内行事が想像以上にあり、コミュニケーションの活性化を目的とした様々な社内施策が存在していて、素敵だなと思いました。毎月開催される全社月初会から、各プロジェクトの朝会コンテンツまで、大小様々な施策があるので驚きました。月初会ではアイスブレイクがすごく手が込んでいて、それを見て会社のみんなで笑いあったり、プロジェクトの朝会コンテンツでは最近観たエンタメや趣味について語り自分を理解してもらう時間にしたりと、それぞれの場に必要なコミュニケーションがたくさん詰まっていました。

 中途入社の方に対してもオンボーディング制度が充実していて、入社後軌道に乗るまでに様々な方がアドバイスをくれたり、伴走してくれました。業務上にとどまらず、組織理解の観点も含めて伴走していただけるので、その点もとても心強かったですね。


◆事業成果と組織貢献


―――入社後、担当した業務を教えてください。

 まずはしっかり事業で成果をあげようということで、新規プロジェクトのUIデザインセクションに配属されました。バトルシステム周りのデザイン改修や新規実装部分の開発を担当しています。チームメイトが「なんでも質問してくださいね」というスタンスだったので、とても質問しやすく話しやすい空気でした。そのおかげですぐに業務に慣れることができました。先ほど述べたオンボーディング制度もあったので、業務についても組織理解についても質問しやすい仕組みがつくられていました。


―――組織貢献として取り組んだ業務はありますか?

 少し慣れてきたころから、並行して組織貢献になる活動も始めようということで、「コーポレートブランディング室」という社内向けの広告やポスターを制作する部署で、制作や進行管理ポジションを担当しました。社内向けの広告というとあまり馴染みがないかもしれませんが、例えば会社をあげて行うイベントで盛り上げと認知の意味を込めてポスターを制作したり、毎月社内報を発行し役員やプロデューサーのメッセージを伝えたり、月間MVPで表彰された人を賞賛の意を込めて撮影し貼り出したりと、様々な用途でたくさんのデザインが貼り出される文化があります。

 私は音楽関係のグラフィックデザインに携わっていた時期もあったので、その経験を活かした組織貢献としてこの業務を担当しました。社内向けの広報物とはいえ、一つ一つのクオリティにもすごくこだわっていて、例えば月間MVPの撮影一つを取っても、しっかりとしたカメラ機材でセットを組んで撮影されるので、受賞した方も嬉しいと思います。「みらいサミット」のポスター制作では、バスケットボールのユニフォームを購入し、社名をユニフォームに貼り付けるなどの作業まで担当しました(笑)。とても印象深い経験になりました。

 社内行事でここまでする会社が初めてで当初は驚きましたが、空気づくりや施策の盛り上げにも積極的に取り組むことで会社の文化を色濃く示したり、一人一人にちゃんとフォーカスして賞賛したりと、アプリボットらしく様々な効果が出ていることを学びました。そういった組織貢献に関われることがとても嬉しかったです。


◆若者からこそ学びを。


―――コミュニケーションにおいて心掛けていることはありますか?

 特に若くして活躍されている方が周りにたくさんいるので、若い方とたくさんコミュニケーションをとり色々と学びたいと思っています。私は今40代後半なのですが、自分が持っていないものの一つに「若さ」があるので、周りの方々から若さゆえの力をいただき、刺激を受けています。

 若い方の柔軟性や吸収力って本当にすごいと思うんですよね。新しい技術や知識もすごくエネルギッシュに取り入れていくし、どんどん変化を受け入れて成長していく姿勢が本当に素晴らしい。技術面でも、私の慣れている方法が古くなっている可能性もあるし、若い方から恥じらいもなくどんどん聞いて自分に取り入れるようにしています。年を取るとどうしても、自分はこうだっていう凝り固まった考えが強くなる気がするので、 新しい知識や新しいカルチャーなんかも、ガードするような気持ちが強くなるんですよね。それって自分から老いに向かっている気がしてて。そうならないためにも、若い方の貪欲な姿勢や吸収力を日々感じ、色々と観察するようにしています。

 逆に私からお返しできることとして、人生観や考え方、生き方の面であれば多少アドバイスできるかなと思います。人との接し方のコツなども、若いころは感情に従って感覚でやっていたのですが、実は色々と方法やコツがあることを学んだので、それを伝授することも恩返しの一つと思って向き合っています。偉そうに説教みたいになると若い方々も聞きたくないと思うので、そうならないように話し方には極力気を付けながら、同世代で気を付け合いながら向き合っていますね。


―――謙虚でいて相手への尊敬もあって、素敵です!

 人が好きなんですよね。だから何かしてあげたいと思いますし、自分に持ってない物を持っていたり、自分を補ってくれる人がいると、やはりチームでものづくりしてるっていう感覚になります。

 人との関わりを大切にする環境の中で仕事と向き合いたいと思っていたので、それができて今とても充実しています。 特にアプリボットは文化的にも人とのポジティブな交流が多く、魅力的でユニークな方が多いですし、また組織貢献という軸があることで、様々な仕事、様々なコミュニティで人との接点があり、いろんな方を知ることができます。プロジェクトで接点のない方ともいろいろな交流ができるんですよね。そういった環境はすごく独自性のある部分だと思っているので、多くの仲間に私ができることを届けたいですね。


◆UIUXファクトリー


―――みらいサミットに参加してみていかがでしたか?

 今回初めて「みらいサミット」に参加しました。 みらいサミットはアプリボットの“みらい(未来)”に繋がる新規事業や課題解決の方法などを提案、決議する場のため、事前に案を考えておく必要があります。私は当施策のポスターデザインも担当していたので、運営側と参加者側の両方を同時に、更に通常業務ももちろん並行するので、考えなければいけないことが多く、正直ちゃんとやり切れるか不安はありました。ただ、結果的にはしっかり走り切れたかなと思っています。チームみんなで意見を出し合い、みんなで案を固めていく形式だったので、ここでもたくさんの方に助けられましたし、結果的にはとても有意義な時間でした。

 事業と組織貢献のバランスがうまく取れず、タスクを持ちすぎて一時期パンクしそうになっても、上司から「自分ひとりで手を動かすのではなく、上手く周りに協力を仰ぎタスク分散をしていこう」というアドバイスをもらい、なんとか前進することができました。様々な業務を掛け持つと、やはり優先順位やタイムマネジメントが重要になってきますが、そういった点も一人で悩まずにたくさんの方に相談できたのは良かったですね。


―――「UIUXファクトリー」とは、どんなものですか?

 「みらいサミット」で決議していただいた施策です。この施策の目的は、社内のUIUXのボトムアップをすることです。決まっていることの一つとして、UIUXデザインのガイドブックをつくり効率的な環境をつくることがあります。ゲーム制作において必要なUI周りのデザイン素材の中にも、定番化しているレギュレーションや「絶対こうした方がいいよね」というベーシックな部分があるんですよね。そういった部分を、特に若い方が自分で調べることに時間を費やさずとも、辞書のように初めから用意しておくことで無駄な時間が省けると考えました。できる限り必要のない時間を削り、その分クリエイティブと向き合うことに時間を使えるようにしたいと考えています。

 その他にも様々なボトムアップができると考えており、少しずつしっかりとロードマップをつくって進めていく予定です。


―――最後に、今福さんから見てどんな方がアプリボットに合うと思いますか?

 コミュニケーションが好きな方は絶対に心地よいと思える環境です。人が好きで、コミュニケーションをとることを楽しめる方であればすぐに馴染めると思います。クリエイティブについては、まだまだこれからも成長を続けていくと思うので、自分の力を使って組織やクリエイティブを磨いていきたいと思う方と一緒に仕事したいですね。



編集後記

 今福さんとお話していて感じたのは、中途入社時によくある「自分を大きく魅せたり、自分の殻に閉じこもる」といったことがなく、背伸びせずにうまく周りの力を借りながら、みんなで得る成果というものに注目して向き合う姿勢がとても強い方だなと感じました。

 そして、周囲の力を上手く借りることができたのはおそらく、常に謙虚さと相手への尊敬を持って接するという姿勢がちゃんと周りに伝わったからだと思いますし、それが組織にいち早く溶け込み成果を出すコツだったとも言えるのではないかと思います。まさに「AMC」の【「人」として、仲間と接しよう。】を体現されている方。今福さん、本当に魅力的な方でした。



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