「どんなことでも自分次第で変えられる」新規プロジェクトでバリューを出しMVPになったエンジニアが挑戦したいこととは

アプリボットでは、その月に最も活躍した人をMVPとして毎月表彰しています。今回は、事前登録受付中の新作RPG「BLADE XLORD -ブレイドエクスロード-」(以下、「ブレイドエクスロード」)でクライアントエンジニアを務める小松原啓史に、どのような成果を出してMVPを受賞したのか、また今後どのようなことに挑戦したいかについて話を聞きました。



◆新しい環境でバリューを発揮できた

―――現在、どのような業務を担当されていますか?

この秋リリース予定の「ブレイドエクスロード」でクライアントエンジニアをしています。ここ2ヶ月くらいは、ゲームをプレイする中で動作が遅くなってしまう箇所を改善するなどのパフォーマンスチューニングを担当していました。最近では、サービスリリース後に運用していくためのシステム整理に取り組んでいます。


―――今回は、どのようなことでMVPを受賞したのでしょうか?

「ブレイドエクスロード」で担当しているパフォーマンスチューニングで成果を出してMVPを受賞しました。数ヶ月前までは、携帯電話の機種によって、ゲームの起動とタイトルが出てくるまでに30秒〜1分ほど時間がかかっていました。それが現在は、15秒程度に改善されています。どこに問題があるのか探るところからはじめ、仮説を立てながら作業を進めたところ改善に成功したため、その成果を評価していただけたのだと思っています。


―――MVPを受賞した時の感想を教えてください。

パフォーマンスチューニングの作業が無事に完了したことはもちろん良かったのですが、私は昨年の6月に今のプロジェクトに異動してきたため、新しい環境でバリューを発揮できたことが良かったと感じました。

小松原啓史(Hiroshi Komatsubara)

2014年、アプリボットに入社。マンガRPG「ジョーカー〜ギャングロード〜」にクライアントエンジニアとして携わり、2015年には同プロジェクトでエンジニアリーダーとして従事。2018年6月に「ブレイドエクスロード」に異動し、クライアントエンジニアとしてパフォーマンスチューニングなどの業務を担当。


◆3D技術にしっかりと向き合いたい

―――新規プロジェクトへの異動は希望していたのでしょうか?

私はアプリボットに入社して以来5年ほど運用プロジェクトに携わり、同プロジェクトでエンジニアリーダーを務めていたのですが、私の年次が上がっていくにつれプロジェクトには後輩が入ってきており、その後輩達が育っていくためにはポジションを任せていくことが必要だと感じていました。また、同時に私自身のステップアップのために新たなことに挑戦したいという思いもあり、異動のタイミングと異動先を上司に相談していました。異動するプロジェクトに特にこだわりがあったわけではありませんでしたが、「ブレイドエクスロード」では3D技術を駆使したゲームづくりをしているため、これまで2Dゲームをつくってきた私にとって、新しい技術を学べる良いステップアップになりました。


―――新規プロジェクトに異動してみていかがですか?

3D技術を使ったゲームづくりなど新しい挑戦ができていることはすごく楽しいのですが、同時にプレッシャーも感じています。新規タイトルリリースへの期待もありますし、クライアントエンジニアはユーザーの皆様の体験に直結する面を多く担っているため、ユーザーの皆様にストレスなく遊んでいただけるものになっているのか、リリースしてみないことにはわからないという不安はありますね。


また、この2ヶ月間ほど注力していたパフォーマンスチューニングは、どこに問題があるのかを探りながら作業を進めていました。作業を終えるまでは改善が成功するかどうかわからないという点にもどかしさを感じることもあります。全く改善されず逆に悪化してしまうことも稀にあるため、面倒に思ってしまうこともありますね…(笑)ただ、パフォーマンスチューニング担当チームは、みんな気軽に相談し合える良い関係であるため、連携しながら作業に取りかかれることはとてもありがたいと感じています。


◆自分が中心となってプロジェクトを立ち上げたい

―――新たな挑戦をしている今、どのような力をつけていきたいですか?

少し先の話になりますが、”自分が中心となってプロジェクトを立ち上げる”という目標は明確にあります。プロジェクト立ち上げの際は「将来的にこうなるだろう」と先を見据えながらチームをつくっていくことが重要になるため、今は先を見通す力をつけていきたいと思っています。


―――エンジニアとしての業務だけでなく、チームビルディングにも関心があるのですね。

チームビルディングには色々な方法があり、メンバーを引っ張っていくスタイルもあれば、フォローしていくスタイルなどもあります。一見、異なる組織づくりですが、どちらも目的は、仲間の思いを1つにしてゴールに向かって進んでいくことです。このようにチームビルディングは、手段が違ったとしても目的が同じであるところに面白さを感じています。クリエイティブもエンジニアリングも、その時の精神状態がものづくりに影響することがあると考えているため、とても重要だと思っています。


また、私が運用プロジェクトにいた時に、リーダーになるために必ずしも技術的に最も優れている必要はないことを学びました。私がエンジニアリーダーをしていた当時、私よりも技術力があり歴も長いエンジニアがもちろんいました。そういったチームメンバーとも色々と話し合いながら仕事の割り振りを考え、プロジェクトにおいて全体最適化を目指すリーダーシップもあることを知りました。そのような経験から、自分が中心となってチームをつくっていきたいと考えるようになり、チームビルディングへの関心が強くなりました。



◆何事も自分次第で変えられる

―――これまで働いてきて、印象に残っている出来事はありますか?

運用プロジェクトでの話になりますが、過去にリリースしたカードのデータがかなり蓄積され重くなりすぎ、管理も煩雑になってしまっていたことがありました。通常業務と並行してできるような改修ではなかったため、なかなか手をつけられていなかったのですが、私を含めエンジニアが主導して改修を実行しました。この出来事から、どのようなことでも”自分次第で変えられる”ということを学び、いろいろとチャレンジをしていこうと考えるようになりました。


―――今後、どのようなことに挑戦していきたいですか?

今後もエンジニアとしての技術力を高めていきたいという気持ちがあるため、職種を変えることはないと思います。さらに自分の経験を活かして魅力的なプロダクトを作る提案をしたり、それをプロジェクトメンバーに伝えたり、チームを統括するリーダーシップをとるなど、ディレクター的な役割もできる人材になりたいとも考えています。アプリボットは、何かやりたいことがあればチャンスを与えてくれる会社だと思います。私自身が成長できていれば、プロジェクトを立ち上げることを含め、チャンスを掴める可能性が広がると考えています。