<取締役インタビュー>仲間に向き合い、組織力で世界を震撼させたい

村田 裕介(Yusuke Murata)

2014年サイバーエージェント新卒入社、アプリボットへ配属。主に自社開発タイトルのディレクターやプロジェクトマネージャーに従事しながら、若手育成や海外事業の責任者も兼務。2021年4月よりアプリボットの取締役に就任。



◆アプリボットで事業責任者になりたかった

―――理系だった村田さんがゲーム業界に飛び込んだ理由は?

 学生時代、「日本一難易度が高い」と言われていた理系大学院へ進学したものの、入試の点数が下から数えた方が早いくらいの順位で…。かなり本気で勉強に取り組みましたが、自分より優秀な方達がたくさんいることを目の当たりにし、思い切って文系職種への就職に挑戦してみようと思い、主に広告業界を志望していました。

 また、もし理系のまま研究職に就職していたらなかなか若いうちに経験できないような、事業責任者や社長といった役割をいち早く経験したいと思っていました。

 サイバーエージェント(以下CA)に入社した一番の決め手は、人を大事にしてくれる会社だと思ったという点です。CAの役員の方が大阪まで来て内定者懇親会を開いてくれて「社員ひとりひとりを大事にしてくれるんだ」と、当時とても感動したことを覚えています。

 配属希望を出す前日の内定者研修中、代表の浮田に「事業責任者を目指したい」と話したら「じゃあアプリボットに来ればいいじゃん」と、さらっと言われて(笑)。「アプリボットって、そんなに事業責任者を目指しやすい会社なの?」と…。浮田の言葉を信じ、配属希望先に「アプリボット」と記載し、その後配属が決まりました。


―――つまり、元々はゲーム業界を志望していなかった?

 ゲームをつくりたいという思いよりも、アプリボットで事業責任者になりたいという思いの方が強かったです。正直、ゲームは人並み程度しかプレイしたことがなかったです。


◆より大きな成果のために、プロデューサーからPMへ

―――当時はどんな新卒だったんですか?

 一年目のとき、プランナーを担当していたタイトルの売上が厳しく、何とか打開しなければならないフェーズでした。当時の自分は、正直「仕事ができないヤツ」と思われていたと思います。先輩からも「村田には何を言っても刺さらない、どう扱ったらいいかわからない」と言われていました(笑)。ですが、この時ばかりは純粋に「このプロジェクトを絶対に成功させたい」と強く思い、自分ができることだったら何でもやろうと本気でプロジェクトに向き合っていたと思います。結果、周囲の先輩からも「最近、仕事への向き合い方が変わったね」と褒めてもらえるようになりました。

 その後、二年目でプロデューサーを任せてもらうことになり、改めて「事業責任者になりたいと言い続けたら、ちゃんと任せてくれる会社なんだ」と実感すると同時に、会社から認めてもらえたのだと感じました。


―――順風満帆なキャリアですね!

 いえ、そうでもなくて...。プロデューサーをやる一方で、自分の能力の足らなさを強く痛感しました。プランナーとしての企画力も、スケジュールを決めるPMの能力も足りないし、プロデューサーに必要な「意思決定をすること」に自信が持てませんでした。結果、当時プロデューサーを担当していたタイトルを他社移管することになり、浮田から「次は何をやりたいの?」と訊かれ、「一からプランナーとしてやらせてほしい」と伝えました。

 学生時代の話に戻るのですが、大学入試でうまく行かず浪人したり、大学から始めた社交ダンスや大学院入試もしかり、最初はなかなか成果が出ずうまく行かないことが多くて。でも、頑張り続けたら絶対に成果が出るという成功体験があったからこそ、社会人になっても「早く大きな成果を出したいけれど、どこかで土台をしっかり固めないとうまく行かない」という気持ちがずっとありました。なので、このタイミングでも焦らずに「一から土台をつくり直そう」という思いでプランナーになることを選びました。


―――人生の転機となった出来事があれば教えてください。

 アプリボットで初めて開発した3Dゲームタイトルを運用する中で、当時の担当役員だった佐野とプロデューサーの坂下と三人で話すことが増えていきました。その時、売上的にとても苦しかったのですが、その三人で毎日夜遅くまで議論を重ね、飲みに行っても毎回仕事の話をしていました。その後タイトルもV字回復することができ成功体験を得ることができたのですが、その時に「自分には、プロデューサーや事業責任者よりも、彼ら示した方向性を一番近くで具現化させるポジションが一番合っているんだろうな」とふと思ったんです。それが自分の中で腑に落ちて「自分にはPMが向いているのかも」と思い、目指すべき方向性が決まったような気がします。


◆仲間のために、どうしたら会社をより良くできるか

ーーー村田さんといえば、昔から「若手育成」に非常に注力されている印象があります。

 三年目くらいから新卒育成に携わるようになりました。当時は新卒育成の施策として「ApplibotWars」という、新卒同士で得点を競うような研修施策の設計を担当しました。現在も新卒育成室のメンバーとともに新卒育成の戦略設計などに携わり、新卒のみならず内定者のメンバーとも積極的にランチに行ったり交流をはかるようにしています。

 育成のみならず、以前からオフィスの美化活動も自分から積極的に手を挙げて推進したり、「村田製作所」という、オフィスの効率化向上やイントラネットを企画運営するチームを自ら提案するなど、当社でいう「横軸施策」に積極的に携わってきました。ゲーム開発に関することだけでなく「どうしたら会社をより良くできるか」「どうしたらみんなが気持ちよく仕事ができるのか」といったことを日々考えるよう心がけています。


ーーーゲーム開発とは異なる「横軸施策」に、なぜここまで目を向けられるようになったのでしょうか?

 純粋に好きだからですかね。自分の仕事のモチベーションが「人から感謝されること」「頼ってもらえること」で、自らのアクションによって一人でも会社の人が喜んでくれたら嬉しいなという気持ちで取り組んでいます。また、新卒のころから浮田に「アプリをプレイいただいている皆様にも、社内のメンバーにも、どちらにも全力で楽しんでもらえるよう、日々の業務に取り組んでほしい」と言われ続けていて、その考え方にも共感しています。

 現在も事業責任者やPMとしての業務だけでなく、新卒育成にも時間を使うよう心がけていますが、若手育成や中途入社者の活躍推進にも今後もずっと関わりつづけていきたいです。新卒や中途入社してくれた人たちが成長しアプリボットで活躍してくれることが、会社の成長に必ずつながると信じているからです。


ーーー新卒配属から8年、ついに今年取締役に抜擢されましたが、ご自身のどんな点を評価されたのだと思いますか?

 正直、ゲームの運用よりも新規開発に携わりたいという人が多いのではないかと思います。ですが、自分はこれまでずっと運用タイトルの中心にいて、運用という長距離マラソンをいかに息切れせず長く続けていくかを考えていました。そういった点から、浮田も周囲のメンバーも自分を信頼してくれ抜擢の機会に繋がったのではないかと感じています。

 自分がこれまでやってきたことは他のメンバーに比べると地味かもしれませんが、常に現場のメンバーに寄り添うポジションにいたからこそ、取締役に抜擢された時や、先日のCA全社表彰でベストマネージャー賞にノミネートされた時も、たくさんのメンバーから「おめでとう!」と声をかけてもらえたのだと思います。改めて自分のことを応援してくれたり、頼りにしてくれる仲間がいることを感じ、そういう仲間をずっと大事にしていきたいと思いました。一緒に楽しくものづくりをしていきたいし、仲間が苦しいときには常に自分が寄り添っていたいという気持ちが強くなりました。


▲2020年度下半期 全社表彰 ベストマネージャー賞 ノミネート



◆身の丈以上のことに挑戦し続け、世界を震撼させたい

ーーーいま、村田さんが熱量高く取り組んでいることは何ですか?

 アプリボットの次のチャレンジにつなげるために、今の自分に求められていることやできることを最大限取り組みたいと思っています。メンバー達が、やりがいを持ちつつ成果に向き合って本気で仕事ができる場を提供していくことが自分の使命だと思っています。 例えば、普段から非常に忙しいリーダー陣にもっと自分たちの組織のことを考える「時間」を作ってあげたいと思っています。結果としてチーム全体が最大限のパフォーマンスを出すことができ、それが事業や会社の大きな成長につながると思っています。


ーーー社会人人生の中で転職や異動を考えることもあったのではと思うのですが、8年もの間アプリボットで走り続けることができた理由は何でしょうか?

 アプリボットにはとても恩義を感じていて、すごく感謝しているからです。 そもそも自分は、大学受験時に浪人したり、入学後も周囲のレベルの高さに挫折し理系から文系職種に飛び込んでみたりと、本当に何も持っていなかったと思います。そんな自分に色んなことを任せてくれてとても感謝しているからこそ、アプリボットをどうにかしていきたいと思っているし、ここ数年はそこから考えが昇華して会社のビジョンである「世界震撼」を絶対に達成したいと思っています。


ーーー最後に、村田さんから見てアプリボットはどんな会社ですか?

 常に身の丈以上のことに挑戦し続けている会社だなと思っています。アプリボットは「世界震撼」という大きなビジョンを掲げるゆえ、いま自分たちができることだけをやり続けても世界震撼というビジョンは達成できず、身の丈以上のことに挑戦して背伸びし続けることで、市場でも勝ち残れるような技術やノウハウを獲得し、メンバーも成長することができるのかなと思っています。

 また、アプリボットは人をとても大事にしている会社で、これからも人を大事にして人に投資をしていきたいと考えています。だからこそ、組織や人に向き合ってきたという点を評価してくれる風土があり、自分もこの風土に魅力を感じています。採用においてもスキルや能力だけで決めたくないと思っているので、投資をしてもらった分以上に、職種の垣根を超えてでも会社や事業をどうにかしてやる!という気持ちで一緒に戦ってくれる仲間と働きたいなと思います。



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