「良いゲームは良いチームワークでこそつくれる」、個の力を引き出し、組織力の底上げを図りたい

 アプリボットで活躍する中途入社社員へ、役員がインタビュアーとなりディスカッションを実施しました。各プロジェクトで活躍するメンバーたちがどのようなキャリアを経て、現在どのような業務に携わっているのか、またアプリボットのゲームづくりや組織づくりに携わる魅力などについて聞きました。


<プロフィール>

(左)竹田 彰吾(Shogo Takeda)

2010年にサイバーエージェントへ新卒入社。1年目で株式会社アプリボットの立ち上げに参画し、常務取締役CCOへ就任。「ジョーカー〜ギャングロード〜」や「BLADE XLORD―ブレイドエクスロード―」などを手掛ける。2015年、ゲーム・エンターテイメント事業部クリエイティブ最高責任者(CCO)に就任。複数社の連合である同事業部のクリエイティブ部門を、1つの組織としてまとめ上げ、各社力と全社力の最大化を目指す新しい形の組織として牽引。

(右)永瀬 恭太(Kyota Nagase)

モーションデザイナーとしてキャリアをスタートし、アソビモ株式会社など複数のゲーム制作会社を経て、2021年にアプリボットへ中途入社。現在は運用中タイトルの3Dディレクターを担当し、社内外のワークフローの整備や、外部パートナー会社との折衝など、3Dチームと他セクションとの連携強化を推進。



◆入社前から「アプリボットの一員」だと思っていた


ーーー永瀬さんのこれまでのご経歴とアプリボットとの出会いについて教えてください。

永瀬 当時は美術系へ進学を志していなかったものの、小論文試験でCG学科がある美大へ進学し、就職活動でたまたま縁があったゲーム会社に入社することになりました。若いころはジェネラリストのような形で、モデリングもモーションも何でも自分でつくる環境で技術を学びました。中でも好きだったのがモーションだったこともあり、モーションアーティストとしてのキャリアを歩むのですが、ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かり、当時在籍していた会社で「モーションに留まらずに3D全体も見てほしい」と声をかけられ、3Dディレクターという道を選びました。


竹田 2021年に、運用中タイトルの3Dセクションを統括していただける方を探している中で永瀬さんと出会いましたよね。現場メンバーから「永瀬さんと一緒にやりたい!」という声が多数上がっていたため、お会いする前からきっと素敵な人なのだなと思っていました。実際にお会いすると、仕事や組織への向き合い方、チームを鼓舞して大きな成果を出そうとコミットされてきたエピソードが多数あり、アプリボットに入社してすぐ活躍していただけそうだなと確信しました。永瀬さんから、入社前なのに「すでにアプリボットの一員だと思ってます」と言ってもらえてとても嬉しかったですね。


永瀬 選考中はどうしてもお互い良い部分のことばかりお話してしまうことがあると思うのですが、面接の中でみなさんが本音でお話してくださっていたこともあり、入社して半年以上たった今も、アプリボットへの印象は変わらないです。


竹田 面接ではリスク面やネガティブな面も包み隠さず話すことを大事にしてます。一緒にそういう面も解決していけるかどうかが大事だったりするので。永瀬さんとも面接の中でしっかり課題感やミッションをすり合わせて、解決のイメージを共有できていたことで、面接のときに見据えていた永瀬さんの活躍イメージ通りに、入社後すぐに3Dチームにフィットしてくださったのかなと思います。


永瀬 そうですね、入社前にしっかりすり合わせをしていたこともあり、何から着手すればいいのかも何となく把握した上でジョインできたと思います。面接の中で「こういう目標達成のために、こういう人と一緒に働きたい」と、彰吾さん(竹田)をはじめメンバーのみなさんが熱くお話してくれました。


◆入社前後で感じた、アプリボットのギャップ


ーーー永瀬さんがアプリボットに入社してからもうすぐ1年が経ちますが、永瀬さんから見てアプリボットはどんな会社だと感じますか?

永瀬 若い人が活躍していること、そして若い人を活躍させようと注力している雰囲気があるなと感じました。そして採用にとても力を入れているなと感じました。採用に注力しているからこそ、アプリボットには「人として良い方」がたくさんいるのだと思います。これまで何社もゲーム会社に在籍してきましたが、ここまで良い方がたくさんいる環境はなかなか無いと思います。


竹田 逆に、ここはもう少し頑張らないといけないな、と感じた点はありました?


永瀬 技術力がとても高い会社だと思っていましたが、実際入社してみるといっぱいいっぱいの状況で開発しているんだな、と感じました。以前のインタビュー記事で松川さんが言っていた「身の丈以上のものづくりをして、足りないところを補っていく」という考え方がまさにその通りで、自分のような人材が、足りないところを補うために必要だったのかと改めて認識しました。


竹田 近年はモバイル端末の進化とともに表現領域が大きく広がり、モバイルゲームでもハイエンドな3Dが台頭してきたり、ヨーロッパや北米などの開発力も見ていると、技術レベルも各段に上がっています。そのため、自分たちができる範囲のことだけをやり続けても、大きな成長曲線を描けないと思っています。

   クリエイティブのナンバーワンになるために、市場の中でもトップクラスの目標を掲げて攻め続けている一方、ディフェンス面の弱さがこれまでの課題でした。永瀬さんが言うように、3Dチームのメンバーも若い人たちが多いですが、実際に組織を引っ張ってくれているのは中途入社の方だったりするので、現在の3Ⅾチームは色んな経験を重ね、組織や人の育成に関心のある中途入社の方が、アプリボットの成長曲線の裏側にある隙間を液体のように埋め、強度を増しながら成長し続けられているのかなと思います。


永瀬 若手と中途ベテランのバランスがとても良いですね。アプリボットには優秀な若い人が多く活躍していて、若手が持つ熱量やスピード感を、中途ベテランがちゃんと引き立ててあげられる土台をつくってあげることで、出る杭がどんどん伸びる環境になっていると感じます。何より若い人たちから本当に教えてもらうことが多く、いくつになっても学ぶことがたくさんある刺激的な環境です。


竹田 永瀬さんはじめ、3Ⅾチームのメンバーにはとても感謝しています。自分が何も言わなくても、「世界中の人たちが感動するすごいクリエイティブをつくろう」という情熱を持って、そのために組織をどう強化していくべきか?と、自分たちで考え、行動し、振り返りをしてくれるので、とても信頼しています。組織の基盤が強くなり、しっかりクリエイティブもアウトプットしていくことで、世界と戦うことができる組織になるなと思っています。


◆未来のゲーム開発のための3Dチーム


ーーー組織力のほかに、アプリボットにはどんな特徴があると思いますか?

永瀬 Unityの研究チームがあったりテクニカルアーティスト(以下TA)の人がしっかりいて、技術とクオリティの両軸に注力している会社だという点もアプリボットの魅力のひとつですね。


竹田 今後のゲーム開発を見据え、技術領域の研究にも注力していますね。プロジェクトを横断したTAチーム「YojiGen」を設立したり、端末上でのパフォーマンスを追求するために描画分野の研究に注力したいと思い、2021年に「Applibot Voxel Studio」を設立しました。TA組織や描画組織に投資をしていくことで開発期間が短くなり、クリエイターが生涯で携わることができる作品数も増えると思っています。


永瀬 全体の相乗効果のためにクリエイティブのみならず技術にも注力し、チームとして体制づくりをしているからこそ、世界震撼に着実に近づけているのだなと感じました。


竹田 逆に、永瀬さんから見て、アプリボットの3Dチームが今後拡大していくために必要なことは何だと思いますか?


永瀬 良いゲームは良いチームワークでこそつくれるものだと思っています。技術力を自分の中に蓄えるだけではなく、周囲の技術力を引き出し、良いものをみんながつくれる体制をつくり、個人のスキルアップだけでなくチーム全体の底上げにまで視点を上げられる人を増やしていきたいですね。このポジションに派手さはなく、若手クリエイターからすると泥臭く地味な仕事に見えると思いますが、実際はものづくりにおいて一番重要なポジションだと感じています。

   若い人には、パーツづくりだけで終わらず、ゲームクリエイターとして成長していって欲しいなと思っています。そして、このポジションを担う人がモチベーション高く仕事ができる環境をつくりたいですね。



◆ものづくりも組織づくりも100%


ーー3Dの領域以外でのアプリボットの特徴だと感じた部分を教えてください。

永瀬 「どうしたらメンバーが輝けるか」を、役員やリーダーが率先してストーリーを描いたり、抜擢したりする文化があるなと感じています。「ものづくりも、組織づくりも、どちらも大事」という考え方が根付いているなと思います。先日開催された経営会議「みらいサミット」に自分も参加させてもらい、「入社して間もない自分にもきちんとスポットを当ててもらえているのだな」と感じてとても嬉しかったです。


竹田 「みらいサミット」では、永瀬さんの「職種やプロジェクトを超えた交流の場づくり案」も可決されましたよね!永瀬さんの人間的な魅力で組織力が強まるような案をみんなの前で決めることができ、とても良かったなと思っています!


永瀬 何より「みらいサミット」に参加したことで、アプリボットの課題や文化をより知ることができました。前職までの働き方だと、正直「みらいサミット」のような経営会議は我関せずなタイプだったのですが、楽しみながら参加することができました。


竹田 そう思ってもらえて嬉しいです。アプリボットは身の丈以上のものづくりやチャレンジをして成長しているゆえ、難易度の高いチャレンジにはリスクも伴います。リスクや課題をありのままに共有し、「ネガティブな課題をどうポジティブに解決していくか?」と、みんなで議論する場が「みらいサミット」です。みんなが課題解決のために一生懸命案を提案してくれることがとても頼もしく感じますし、本気で会社や組織のことを一緒に考えてくれる人がたくさんいることもアプリボットの強みだと思っています。


永瀬 普段のプロジェクト業務が忙しい人ほど、率先して組織づくりや文化づくりに参加していることに驚きました。「ものづくりも、組織づくりも、両方100%やり切ることが大事」という価値観が根付いていることをとても感じています。


竹田 評価制度で「事業成果」と「組織貢献」の2軸を設けているのも、両方にコミットすることで相乗効果が得られ、事業や組織にしっかり還元されるという体感を持てているからですね。かつ、組織づくりは責任者のみならずメンバーひとりひとりが担うことが大切だと思っています。


永瀬 当初、サイバーエージェントグループは新卒入社の人を大事にしているイメージがありましたが、同じくらい中途入社の人も大切にしてくれているな、と感じました。クリエイティブ組織の中枢部分は特に中途の人が多く活躍されていて驚きました。

   また「誰をバスに乗せるか(最初に人を選び、その後に目標を選ぶ)」という思想も様々な局面で垣間見えるなと感じています。


竹田 「新卒」や「中途」という言葉で区切らず、同じ目標を持つ「仲間」だと思っていますし、むしろ中途入社の方は経験豊富な方が多くとても頼もしく感じています!「誰をバスに乗せるか」という言葉は創業時から大切にしている価値観ですね。年次や役職よりも、その人自身をしっかり見ることを心がけています。まさに、永瀬さんと出会った時も、純粋に永瀬さんという「人」と一緒に働きたい、と思いました!


永瀬 そう言ってもらえてとても嬉しいです!1日も早く組織の力になれるように頑張ります!



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